先日、お世話になっている方から、「ブログ、いつ更新するの?また仕事場とか見たいな」とのリクエストが御座いましたので、今回は仕事場で行きます(笑)。
メインのロクロで、動力は自分です。ほぼメンテナンス・フリー。停電でも問題なく動かせます。盤も多少平らで無くなって参りましたが、全く問題御座いません。おおらかな気持ちで蹴ります。
こちらは電動ロクロです。自分がここの部屋で製作をはじめる前からここにありました。外国の生徒さん等用に設置したものです。シンポ工業の金色っぽいモデルだったのですが、気に入らなかったので、塗装をグラインダーで落とし、黒、角張った付近は鉄色。そしてクリアー仕上げとなっております。(SHINPO RK−2P ヘヴィ・レリック)といったところでしょうか。
信楽、磁器等の、鉄分の少なめの土での製作はここで行います。腰の痛みが激しい時、最近はインフルエンザにかかった直後等にお世話になりました。最近オイルを注したり、ペダルの調整をしたり、レバーの取手を緑釉の軸受けに付け替えたりと、思い切り楽しませてもらっております。
写真に写っている物は電熱器と湯煎した※ロウです。(※ロウを灯油で割ったもの)を、湯煎で溶かし、生地に塗布します。撥水剤として作用します。
生地に模様をいれます→ ロウを筆で塗ります→ 化粧泥(白い粘度等を水で溶いた物等。鉄を足したり、銅を足したりお好みで。)に浸して表面をコーティングします→ ロウを塗った部分はコーティングされずに化粧泥をはじきます。と言った具合に、コーティングせずに、地の色を残しておきたい箇所に塗ります。
化粧泥です。還元焼成後、白い方は白く、黄色い方は焦げ茶色に発色します。
上段のポット、急須、土瓶類が、蝋抜きをした後、化粧泥を掛けたものです。上が白、重なった所はグレー、下が焦げ茶色と発色します。本来は晴れた日の日中に、外で掛けて天日干しする仕事なのですが、早く仕上げたいので、室内で暖房を焚き、サーキュレーターで直接風をあてて乾燥させます。
これらは全て素焼き前での行程ですが、蝋は400℃ぐらいで焼けてなくなりますので、素焼き後に、釉薬での蝋抜きも出来ます。今回の前の記事の作品は、素焼き後の蝋抜きでの作品です。透明釉(地釉)を掛ける→ 蝋抜き→ 青釉を掛ける。といった具合に。
そういえば、6〜7年位前?位にこの場所で、当ブログのリンク上に居るYAMANECOさんにも手伝ってもらったりしてました‥‥。懐かしい。
障子の張り具合でなんとなく部屋の中の湿度が把握できるのでとても都合が良いです。雨の日の夜なんかに泥掛けをしたり、仕事場内に急な乾燥をさせたくない物がある時等、障子を見て、ビニールを被せた方が良いか?等の判断する事も多々あります。と、自分は乱視と肩凝り持ちの為、直射日光が嫌いです。
蝋抜きと調光器